満霊
提供: 新纂浄土宗大辞典
まんれい/満霊
文禄元年(一五九二)—延宝八年(一六八〇)一月二三日。照蓮社光誉自心。百万遍知恩寺三九世。知恩寺中興の祖。近江国大津の人。生実大巌寺霊巌に師事し満霊と改める。飯沼弘経寺の学頭から岩槻浄国寺五世となる。慶安二年(一六四九)一月一〇日、台命により知恩寺へ転昇。寛文元年(一六六一)一月、堂宇が類焼したために替地をうけ、現地に移り再建に努める。将軍徳川家綱は金五〇〇両を寄付して事業を助け、同二年に鎮守堂、同四年に釈迦堂・勢至堂・念仏堂・書院・方丈を建て、さらに延宝七年(一六七九)、念願の御影堂を再建した。開創寺院として山内長春院、和泉国大蓮寺など九箇寺ある。
【資料】『百万遍知恩寺誌要』『岩付浄国寺志』(共に浄全二〇)
【参照項目】➡満霊上人徳業伝
【執筆者:今井英之】