凡夫が報土である極楽浄土に往生するとした法蔵菩薩の発おこした四十八願のこと。諸仏も度衆生の心を有しているが、凡夫が報土に往生するという本願を発したのは法蔵のみであり、それ故に超世の本願とされる。この法蔵の発願は、特殊なものではなく、諸仏の慈悲が顕在化しており、普遍性を有しているとされる。
【資料】聖聡『大原談義聞書抄見聞』(浄全一四)
【参照項目】➡凡夫、報土、四十八願、凡入報土
【執筆者:東海林良昌】