真言陀羅尼の一つ。施餓鬼会で用いる。「オン ボージシッター ボダハダヤーミー」。真言陀羅尼は文意を解し難いが、「私はさとりを求める心を発おこします」といった一人称の文脈になる。施餓鬼会の差定中、授与三帰三竟の後に誦されるものであり、ここでいう「私」を餓鬼に見立てることは可能だろう。
【参考】福西賢兆『図説浄土宗の法式』第三巻法要篇Ⅱ(斎々坊、一九九二)
【参照項目】➡三昧耶陀羅尼
【執筆者:袖山榮輝】