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法式教案

提供: 新纂浄土宗大辞典

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ほっしききょうあん/法式教案

堀井慶雅著。昭和一三年(一九三八)刊行。法式解説書。巻頭緒言によれば、法式の全国統一と普及を目的として昭和七年(一九三二)に発足した浄土宗法式協会において協定された法式を基に、著者自身が教案として用いた種々の事例根拠等を集述し、謄写印刷したもの。第一編の音声部では、声明論・音階論を詳細に述べ、五線音符を多用するなど、音楽に造詣が深かったといわれる著者の面目を発揮している。第二編の威儀部では威儀法法服法執持法、第三編の犍稚かんち部では諸種の犍稚法について由来などを含めて詳説し、第四編の式法部では偈文の意味や使用法、法要の意義・心得を示すなど、法式全般にわたって、理論的な解説を加えている。


【執筆者:熊井康雄】