『観経』において、極楽世界を目の当たりにするために順次に説かれる観法のうちの第六観のこと。極楽国土の一区画一区画毎に宝玉でできた楼閣が五〇〇億棟あり、その中では天人が伎楽を演じ、外には楽器が宙に浮かんでいて自ずから音を出し、その音が念仏・念法・念僧の教えを讃ずるのを観想する。なおここまで観想できれば、ほぼ極楽世界の宝樹宝地宝池を見るとし、総観の想とされる。
【参考】浄土宗総合研究所編『現代語訳 浄土三部経』(浄土宗、二〇一一)
【参照項目】➡十六観
【執筆者:袖山榮輝】