京都市下京区新間町。渋谷山。真宗仏光寺派本山。門跡寺院。真宗門流の系譜のうち高田門徒に淵源をもつ。南北朝期の七世、了源の頃より活発な活動がみられ、名張や絵系図を用いた独自の伝道が教線の飛躍的な拡大を促した。文明一三年(一四八一)、経豪の本願寺帰参により末寺の大半を失うも、六坊の尽力により再興する。寺宝に聖徳太子立像、絵系図、親鸞伝絵、光明本尊がある。
【参考】平松令三編『仏光寺の歴史と信仰』(思文閣、一九八九)、仏光寺教学資料編纂委員会編『仏光寺年表』(真宗仏光寺派宗務所、一九九八)
【参照項目】➡真宗仏光寺派
【執筆者:能島覚】