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藤原通憲

提供: 新纂浄土宗大辞典

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ふじわらのみちのり/藤原通憲

嘉承元年(一一〇六)—平治元年(一一五九)一二月一三日。父は藤原実兼さねかね。博学で諸道に通じ、鳥羽・崇徳すとく近衛このえの三朝に仕えた。康治二年(一一四三)出家を望むも鳥羽上皇に止められ少納言に任ぜられる。しかし出家の志深く三九歳で出家。初め円空と称し、後に信西と改めた。後に平治元年平治の乱に巻き込まれ、五四歳で没す。通憲一族には是憲(遊蓮房円照)・聖覚明遍貞慶等、法然に関係する有力な人師が多い。著書も多く、『本朝世紀』『法曹類林』等がある。


【資料】『通憲入道蔵書目録』(『群書類従』四九五)、『尊卑分脈』(『国史大系』五九)、『翼賛』四四、五七(浄全一六)


【執筆者:笠島崇信】