四巻。湛澄撰。貞享四年(一六八七)刊。『三部仮名鈔諺註』の一つ。証賢の『父子相迎』の字句を注釈したもの。上下巻の『父子相迎』を上本・上末・下本・下末の四巻にわけ、上巻を九〇七節、下巻を四五六節に細分し、『観経』や善導の著作をはじめとする多くの経論釈、『源氏物語』などの文学作品、字書類を駆使して詳細に注釈している。ことに随所に和歌を挙げて説明がなされており、本書の特色となっている。
【所収】続浄八、仏全六二
【参照項目】➡父子相迎二、三部仮名鈔、三部仮名鈔諺註、帰命本願鈔諺註、西要鈔諺註
【執筆者:工藤大樹】