追放すること、退けること。「ひんずい」とも読む。ⓈpravrājanaⓈbahiṣkṛtaⓅpabbājanaなどの訳語。駆出くずいなどとも訳される。擯出は、和語として拒むことや退けることを意味するが、仏教語としては戒律用語の一つで、教団から追放することを意味する。教団の追放には波羅夷を犯したものに課せられる永久的な追放と、それ以外に一定期間、教団外に居住を課せられる一時的な追放とがある。この決定は駆出羯磨によってなされるものである。
【参照項目】➡羯磨、一白三羯磨
【執筆者:石田一裕】