数が定まった念仏、また念仏の回数。また日課念仏の回数とも理解される。「六万十万の数遍」などと用いられる。『十二問答』において法然は「信をば一念に生まると取りて行をば一形に励むべし」(聖典四・四三六/昭法全六三六)と述べているように、一遍の念仏で往生ができると受け止め、一生涯にわたって念仏行に励むべきである、と主張している。念仏の回数は、あくまでも懈怠を戒め、念仏を相続するためである。
【参照項目】➡日課念仏
【執筆者:丸山賢立】