『梵網経』に説かれる四十八軽戒しじゅうはっきょうかいのうち第二六戒のこと。客僧が訪れてきたとき、先に僧房に住していた僧は客僧を歓迎し、万難を排して飲食の供養、房舎や臥具などの用意をし、立ち去るときには見送るべきであるという。また施主から僧たちへの供養の招きがあった場合、僧房主は客僧にもその請を受けさせるべきであるとする。もし先住の僧がその請を独占して客僧を差し向けないようなことがあれば軽垢罪きょうくざいに当たるとしてこれを制する。
【参考】石田瑞麿『仏典講座一四 梵網経』(大蔵出版、一九七一)
【参照項目】➡四十八軽戒、軽垢罪
【執筆者:袖山榮輝】