貞宗寺
提供: 新纂浄土宗大辞典
2018年3月30日 (金) 06:29時点における192.168.11.48 (トーク)による版
2018年3月30日 (金) 06:29時点における192.168.11.48 (トーク)による版
ていそうじ/貞宗寺
神奈川県鎌倉市植木。玉縄山珠光院。神奈川教区№一二四。慶長一六年(一六一一)に徳川秀忠の母方の祖母に当たる貞宗院を開基とし、開山に暁誉源栄を招き開創した。江戸城大奥の御年寄りを務めた貞宗院は晩年この地に隠棲、源栄より戒を受け深く帰依し当地に一寺を建立するよう遺言を残した。三回忌に当たる慶長一六年に開創され、境内には貞宗院の御霊屋が現存する。寛文一二年(一六七二)には寺領一〇石が寄進され、貞享二年(一六八五)には朱印状を受けた。また荻原雲来は当寺一六世住職であった。
【資料】『蓮門精舎旧詞』一、一八(続浄一八)
【参考】玉山成元『中世浄土宗教団史の研究』(山喜房仏書林、一九八〇)、『平成版浄土宗神奈川教区寺院誌』(神奈川教区教務所、二〇〇九)
【執筆者:沼倉雄人】