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檀那寺

提供: 新纂浄土宗大辞典

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だんなでら/檀那寺

信徒が家ごとに帰依して檀家となっている寺。菩提寺・檀寺・香華院ともいう。旦那寺とも書く。江戸時代以降、邪宗を取り締まるための寺請てらうけ制度から檀家制度へと発展する中、檀那寺は幕藩領主より邪宗改めの役ならびに檀家の死因調査の義務を負った。また、すべての庶民は基本的に檀那寺に所属することとなり、檀家檀那寺の葬祭供養等の法施に対して、財施を行うことで寺院を経済的に支えることとなった。『考信録』では、僧は施主にとって福田であるべきであると説く。


【資料】『考信録』二(真宗全書六四、五五)、伊達光美『日本宗教制度史料類聚考』所収「邪教」「檀越」「葬式」(臨川書店、一九八一)


【参考】豊田武「檀家制度の展開」(『改訂日本宗教制度史の研究』第一書房、一九七三)、圭室文雄『日本仏教史 近世』(吉川弘文館、一九八七)


【参照項目】➡檀家檀那菩提寺


【執筆者:米澤実江子】


檀家布施をして維持する寺院の意。菩提寺と同意。旦那寺とも書く。


【参照項目】➡菩提寺


【執筆者:編集部】