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淡海往生伝

提供: 新纂浄土宗大辞典

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たんかいおうじょうでん/淡海往生伝

二巻二冊。『近世淡海念仏往生伝』ともいう。隆円編。文政八年(一八二五)刊。往生伝の編纂や伝書を研究した隆円の作の一つ。その名の通り、近江(淡海)国を中心とした往生人伝の書である。その振り分けを見ると当時の蒲生(一〇人)・甲賀(四人)・滋賀(四人)・犬上(三人)・神崎(一人)となっている。上巻には在心をはじめ八人、下巻に尊珉をはじめ一四人、そこに附属して一人の計二三人が収められており、貴賤・僧俗・男女を隔てず幅広い層の往生人から構成されている。


【所収】笠原一男編『近世往生伝集成』三(山川出版社、一九八〇)


【参考】大橋俊雄「専念寺隆円と往生論」(『仏教論叢』二三、一九七九)


【執筆者:前島信也】