長崎県五島市福江町。芳春山華顔院。長崎教区№五五。知恩院末。開基は宗念寺殿華顔芳春。芳春は元亀二年(一五七一)に以八が福江で念仏布教した折に浄土教に帰依。寛永一一年(一六三四)芳春の遷化に際し、息子の五島ごとう家二二代五島盛利もりとしが菩提寺として戴蓮社頂誉を開山に迎え建立。寛政九年(一七九七)一五世法蓮社万誉俊哲により中興される。大正三年(一九一四)火災により増上寺五〇世隆善より拝領した山門額を除き全焼。後に再建される。
【参考】『宗念寺沿革』
【参照項目】➡以八、隆善
【執筆者:松野瑞光】