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選択集の研究総論篇

提供: 新纂浄土宗大辞典

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せんちゃくしゅうのけんきゅうそうろんへん/選択集の研究総論篇

石井教道著。昭和二六年(一九五一)平楽寺書店刊。『選択集』の全貌を総論篇、講述篇、註疏篇の三面から把握しようとした著者の『選択集』研究三部作の一つ。本書は汎論・形態論・思想論の三篇からなり、第一篇は七章で、仏教教理、行学の展開、鎌倉仏教の復古と革新、日本浄土教思想史、浄土宗義史、日本文化史などの視点から『選択集』の特異性を論究し、第二篇は六章で、『選択集』の撰述事情、成立に至る三段階、種類、組織形式などを究明し、第三篇は七章で、浄土宗各派の『選択集』価値観、『選択集』の阿弥陀仏論など、思想内容上の問題について解明を試みている。改訂版が昭和四〇年(一九六五)隆文館から『現代仏教名著全集』六として刊行された。他の二篇とともに法然上人研究必見の書である。


【参照項目】➡選択集全講選択集の研究註疏篇


【執筆者:梶村昇】