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選択口伝口筆

提供: 新纂浄土宗大辞典

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せんちゃくくでんくひつ/選択口伝口筆

一巻。『選択御口筆』ともいう。聖聡撰。『選択集』に関する聖冏口伝などを記した書。主に良忠決疑鈔』一・二所説の事項について、聖冏口伝、および聖聡口伝を収録している。本書は、上杉禅秀の乱により瓜連うりづら常福寺が荒廃する寸前の、応永二三年(一四一六)四月一九日から五月七日を経て、六月上旬の頃までに成立したと考えられる。


【所収】浄全七


【参考】大谷旭雄「『選択口伝口筆』について」(『聖聡上人典籍研究』大本山増上寺、一九八九)


【執筆者:東海林良昌】