法然が、門弟である禅勝房に語ったとされる法語集。四条からなる。内容は、①本願では一念で一度の往生、十念で十度の往生にあてている②智者・愚者・慈悲者・邪見者はそれぞれ生まれつきのままに念仏を申しなさい③一念で往生すると信じ、一生涯念仏行に励め④一念で往生するのが不確定だと思う人は念々の念仏ごとに不信の念仏になってしまう、とある。四条のうち三条までが一念に関する法語である。
【所収】昭法全
【参照項目】➡禅勝房
【執筆者:角野玄樹】