得度式で新発意しんぽっちに僧名を与えるときに授ける許状。『法要集』に書式が指示されている。取名許状は、教誡の後、和上から新発意にわたされ、僧名が授与される。この文面については『諸回向宝鑑』(二・四五ウ)と『浄土苾蒭びっしゅ宝庫』(下・四七オ)は良忠の『決疑鈔』(浄全七・三三〇上/正蔵八三・九六上)をほぼ引いているが、『法要集』では、「名体不離」(『疑問抄』聖典五・一一〇/浄全一〇・三七下)や「名者実之賓」(『仏祖統紀』正蔵四九・四三八下)の文句を出す。
【参照項目】➡得度式
【執筆者:巖谷勝正】