伊藤真徹
提供: 新纂浄土宗大辞典
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いとうしんてつ/伊藤真徹
明治三七年(一九〇四)一月二九日—昭和五九年(一九八四)三月一八日。昭蓮社透誉深阿無涯底。現在の愛知県津島市中一色町市場に、父増田正太郎、母うめの六男として生まれた。幼名は正一。大正五年(一九一六)五月、滋賀県蒲生郡日野町常福寺足立恭真について得度、真徹と改名。昭和二年(一九二七)一月、山下現有より宗戒両脈、翌年一二月璽書を相承した。同三年三月佛教専門学校を卒業し、同五年一月同県甲賀郡石部町(現・湖南市)善隆寺伊藤隆法の二女みさ尾と結婚、同年四月龍谷大学に入学、さらに同大学院に進み天台浄土教を修めた。同一〇年四月、佛教専門学校助教授に就任、同一八年四月教授に昇任した。戦後の学制改革で同二四年四月佛教大学教授となり、学監、図書館長、文学部長、副学長、浄土宗文献センター所長などを歴任。同五二年九月文学博士の学位を授与され、同五七年四月、名誉教授となった。また同年一一月、勲三等瑞宝章を受けた。主要著書に『浄土高僧名号手鑑』(共著、平楽寺書店、一九四四)、『平安浄土教信仰史の研究』(平楽寺書店、一九七四)、『日本浄土教文化史研究』(隆文館、一九七五)がある。
【執筆者:伊藤唯眞】