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真宗木辺派

提供: 新纂浄土宗大辞典

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しんしゅうきべは/真宗木辺派

真宗十派の一つ。略して木辺派とも称す。本山は遍照山錦織寺きんしょくじ(滋賀県野洲市木部)。元は天台宗であったが、親鸞が関東からの途次、滋賀の地に止まり阿弥陀仏像本堂に安置したことによって真宗に代わった。暦仁元年(一二三八)、寺号が錦織寺となったとされる。横曽根門徒の系統を引き、愚咄や慈空らが活躍した。慈空は存覚からも直接指導を受け、後に存覚の息子慈観入寺し、伊賀や伊勢にも教線を伸ばした。明応二年(一四九三)には七世勝慧が蓮如帰依し、その教勢に影響を蒙った。


【参照項目】➡真宗十派


【執筆者:浅井成海】