聖然
提供: 新纂浄土宗大辞典
2018年3月30日 (金) 06:25時点における192.168.11.48 (トーク)による版
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しょうねん/聖然
永享八年(一四三六)—永正六年(一五〇九)一〇月二四日。善蓮社法誉。百万遍知恩寺二一世。俗姓藤原氏。正三位日野大納言豊光の子。知恩寺二〇世善誉良敏に師事し、次いで二一世となった。在世中、応仁の乱によって知恩寺が焼失。文明元年(一四六九)四月一九日勅により天下泰平国家安全の祈願会を修し、翌二年一二月二六日に後花園天皇御臨終の善知識をつとめ、同四年九月一六日に宮中で百万遍念仏を修した。さらに、翌五年二月一一日紫衣被着の綸旨を賜ったが、これが浄土宗における賜紫衣のはじまりとされる。
【資料】『百万遍知恩寺誌要』(浄全二〇)
【参考】伊藤祐晃「百万遍知恩寺史考」(『浄土宗史の研究』乾、伊藤祐晃師遺稿刊行会、一九三七)
【執筆者:笠島崇信】