浄土教報
提供: 新纂浄土宗大辞典
2018年3月30日 (金) 06:25時点における192.168.11.48 (トーク)による版
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じょうどきょうほう/浄土教報
明治二二年(一八八九)一月二五日創刊、昭和一五年(一九四〇)一一月二三日終刊。東京浄土教報社刊。浄土宗が、封建制教団から近代教団へ脱皮する牽引役を果たす。教学の現代化と教線の伸張をすすめ、宗内外の公私の動向を報道したもの。宗門の公論機関誌的な編集で教界の伸展に寄与した。創刊時は、教報社と称し〔紀念〕興学会内に置き、のちに浄土教報社と改称。興学会の支援に与り、同会の出版物の頒布、版権を得て出版活動にも進出。創刊四ヶ月で「教令訓示及教会本部(宗務庁)」の諸達示を公布する宗門機関誌の機能を果たす。このとき資金援助を受けた。のち辞退し、公正・公明性を標榜し誌面を充実する。当初月二回の発行、購読者の獲得などで週刊となる。関東大震災後、主要な執筆陣が新たに『教学週報』を創刊し、次第に精彩を失う。大戦末期には時代の趨勢におされ『教学週報』と合併、『浄土週報』と誌名を変更。二三四三号で終刊。
【執筆者:三輪晴雄】