雅楽の打楽器(打物うちもの)。皿形の金属楽器で、雅楽の演奏をするときに用い拍子をとるもの。大鉦鼓だいしょうこ、釣鉦鼓つりしょうこ、荷鉦鼓にないしょうこの三種類がある。火焰をかたどった装飾版のついた木製の枠に皿形の楽器をつるし、その凹面を二本の桴ばちで打奏する。通常太鼓に付随して打たれることが多い。「打つ」といわずに「摺する」というのが古来の用語である。三管(笙・篳篥ひちりき・竜笛)三鼓(鞨鼓かっこ・太鼓・鉦鼓)のひとつ。
【参照項目】➡雅楽
【執筆者:八木千暁】