四苦の一つ。衆生が逃れることができない過ち、失敗を繰り返す世の中に生まれるという苦しみ。ここでの生は、本来的には「生きる」ではなく、「生まれる」ことを意味する。さらに、「生まれる」とは、母胎からの誕生ではなく母胎に宿る(結生)瞬間を意味しており、輪廻する存在として生まれること自体を苦と捉えている。
【参照項目】➡四苦八苦
【執筆者:南清隆】