井川定慶
提供: 新纂浄土宗大辞典
2018年3月30日 (金) 06:19時点における192.168.11.48 (トーク)による版
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いかわじょうけい/井川定慶
明治三一年(一八九八)一二月一八日—昭和五二年(一九七七)五月二七日。万蓮社善誉修阿恵戒。浄土教文化史の研究家。奈良県磯城郡平野村(現・田原本町)瑞花院に井川定雄・タキの長男として生まれる。県立畝傍中学校、佛教専門学校を経て京都帝国大学に入り、大正一二年(一九二三)文学部国史科を卒業。華頂高等女学校教諭、京都大学嘱託(近衛家文書調査)、同大学文学部教務嘱託を経て、昭和二〇年(一九四五)大阪府高石市綾井専称寺住職となる。同二八年知恩院教務部長、元祖七五〇年遠忌局長、教学部長、同三四年知恩院宿老。この間、西山専門学校教授、真言宗京都大学講師、羽衣学園短期大学教授、佛教大学教授を歴任し、同五〇年浄土宗勧学に叙せられる。世寿七九歳。著書に『法然上人絵大鑑』(一九三二)、『高僧山下現有上人』(一九三四)、『法然上人伝全集』(一九五二)、『法然上人絵伝の研究』(一九六一)があり、喜寿記念論文集『日本文化と浄土教論攷』(井川定慶博士喜寿記念会、一九七四)が刊行されている。
【参照項目】➡法然上人絵伝の研究
【執筆者:今堀太逸】