浄土宗教学部編。望月信亨述。大正一五年(一九二六)浄土宗務所刊。昭和五年(一九三〇)が善導大師一二五〇年遠忌に相当するので、善導の威徳を讃仰してその行跡を紹介するために書かれたもの。内容は、大師の行跡、著述、所画の浄土変相、所説の教義(上)(下)の五章からなり、善導の伝記、教義が簡潔・平易に述べられている。なお望月は、同著『中国浄土教理史』では善導の著述を六部一〇巻とするが、本書では五部九巻と紹介している。
【執筆者:曽和義宏】