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月僊筆の御影

提供: 新纂浄土宗大辞典

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げっせんひつのみえい/月僊筆の御影

浄土宗の画僧、月僊が描いた法然の肖像画。知恩院蔵。月僊は桜井雪館せっかん(画論集『画則』を著し、雪舟一二代を名のる)に水墨画を学び、また円山応挙にも師事し、人物・山水画に長じた。とくに寛政から文化年間(一七八九—一八一八)に知恩院方丈に「昇龍図」「草花図」「古人遊賞図」等を描いている。この御影は上部に「我本因地」の勢至円通の文を知恩院五七世貞現が拝書し、月僊知恩院御影堂元祖大師像を写したものである。頭光があり蓮華座に坐し右手で念珠を繰る姿で、蓮華座は蓮弁から上式茄子うわしきなす、華盤、華脚以下隅脚まで非常に細かく描いている。【図版】巻末付録


【参照項目】➡法然上人御影月僊


【執筆者:成田俊治】