三巻。『観無量寿経疏正観記』ともいう。宋・戒度述。淳熙八年(一一八一)撰。元照の『観無量寿仏経義疏』の注釈書。戒度は元照の説を批難した天台宗道因の『観無量寿経補正解』に対する反論として『観無量寿経扶新論』についで本書を著し元照説を弁護した。当時の天台宗を中心とする『観経』解釈盛行の様子を伝えている。宝永六年(一七〇九)刊本あり。
【所収】浄全五、続蔵二二
【参照項目】➡観経扶新論
【執筆者:佐藤成順】