弥陀聖衆しょうじゅによる来迎を貴ぶ和讃のこと。浄土宗二祖聖光は、その晩年病床に親しみ、いよいよ病悩深くなった嘉禎四年(一二三八)正月一五日未の刻(午後二時頃)に、門弟を集め来迎の讃と念仏を称えさせた。それを聞いているときに聖光は、極楽の聖衆が天に満ちているのを目の当たりにしたという。この和讃は、源信作と言われる『来迎和讃』を指すと考えられるが、その他にも『二十五菩薩和讃』(作者不詳)、『迎接和讃』(伝永観作)を想定することができる。
【資料】『四十八巻伝』四六(聖典六・四六)、『翼賛』四六
【参照項目】➡来迎和讃一
【執筆者:東海林良昌】