二巻二冊。宝永元年(一七〇四)刊。法然配流の事蹟を記したもの。本書は『法然上人秘伝遠流記』全三七段からの抄出で、『遠流記』上巻の一四段目から下巻の一三段目までを除いた二〇段からなる。布教目的に作られたもので、浄瑠璃台本となったものや、『絵入法然上人利生記』三巻一冊(宝永年間〔一七〇四—一七一一〕)もある。
【参照項目】➡法然上人秘伝遠流記
【執筆者:朝岡知宏】