『観経』において、極楽世界を目の当たりにするために順次に説かれる観法のうちの第四観、樹想のこと。一つ一つの樹々の高さが八千由旬にも及び、その華や葉が七宝からなり様々な色の光を織りなしていて、樹々の上には七重の網が覆い、その間には宮殿がある、そうした樹々が整然と列なっている並木と、その一本一本の葉が縦横二五由旬に及び、様々な文様があり、華は閻浮檀金色えんぶだんごんじきで、大光明を放つ実のついている様子を、まずは一通り、次いで部分部分を、さらにはすべてを明瞭に観想する。
【参照項目】➡十六観
【執筆者:袖山榮輝】