特別に往生の土を選ぶこと。『観経』で「ただ願わくは世尊、我が為に広く憂悩なき処を説きたまえ」(聖典一・二九〇/浄全一・三八)という韋提希の請いに応じて釈尊が十方諸仏の浄土を現し、その中から韋提希が特別に阿弥陀仏の西方極楽浄土を選び、そこに生まれたいと楽ねがったことから、善導は『観経疏』でこのように表現した。玄義分と序分義に出る(聖典二・一六八、二二四/浄全二・四下、二八上)。
【参照項目】➡別所求別去行、所求・所帰・去行
【執筆者:大屋正順】