声聞・縁覚・菩薩の三乗が別々にあるのではなく、これらはすべて仏一乗に帰入すべきことを説いたもの。「えさんきいち」とも読む。『法華経』によれば、釈尊は『法華経』以前の説法においては三乗を説いたが、それは真実へ導くための方便であり、『法華経』の教えによってその帰入すべき仏一乗の真実が明かされたとする。なお、三乗とは別に仏一乗をたてる天台宗や華厳宗などの四車家ししゃけでは会三帰一であるが、三乗中の菩薩乗と仏乗を同じと見る法相宗や三論宗の三車家さんしゃけでは会二帰一となる。
【参照項目】➡一乗
【執筆者:横田善教】