福岡県八女市馬場。紫雲山竹林院。福岡教区№二一四。行基の開基、聖光開山と伝えられる。聖光が晩年に住した寺で、ここに住していた聖光を良忠が訪れ、二人の対面を果たした場所と伝えられている。嘉禎三年(一二三七)に聖光はこの寺で良忠等の門弟を前にして講義を行い、これを良忠が書き留めて成立したのが『西宗要』である。現在聖光の御廟がある。
【資料】『西宗要』(浄全一〇)、『聖光上人伝』(浄全一七)、『決疑鈔』(浄全七)
【執筆者:郡嶋昭示】