しどうせがき/祠堂施餓鬼
永代祠堂金を寺に納めた施主のために行う施餓鬼会のこと、また施餓鬼会に祠堂回向することもいう。裏堂などに位牌堂を併設してある寺院では、檀信徒各家先祖代々の位牌を安置しているところもあり、盆施餓鬼とは別に行う寺や、彼岸施餓鬼などと称して併修する寺もある。一例として、昭和初期までは大阪市内において、祠堂のために法事讃法要を勤めた寺や、三導師用の高座・礼盤を具備する寺もあったという。
【参考】堀練雄『浄土法事讃勤行指針』(私家版、出版年不詳)
【参照項目】➡祠堂、永代祠堂
【執筆者:清水秀浩】