天明元年(一七八一)—嘉永六年(一八五三)一一月一七日。出羽国楯岡(山形県村山市楯岡)に生まれ、同所本覚寺で得度。奥州磐前郡(福島県いわき市)大円寺に住してのち江戸中橋(東京都中央区)の油座へ移る。俳人としても名高く、俳号を夢南(のちに一具)といった。俳諧を松窓乙二しょうそうおつにに学び天保年間(一八三〇—一八四四)の江戸俳壇で活躍した。深川霊巌寺に埋葬される。著書に『松窓乙二発句集』等がある。
【参考】村川幹太郎編『俳人一具全集』(俳人一具全集刊行会、一九六六)
【執筆者:大屋正順】