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入信院

提供: 新纂浄土宗大辞典

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にゅうしんいん/入信院

京都市東山区林下町。知恩院の元塔頭たっちゅう。京都教区№一三五。もと智相院と称した。開創は、寺伝には文禄二年(一五九三)、知恩院二九世尊照が開祖とあるが、『華頂誌要』には寛永年間(一六二四—一六四四)、松平越中守定綱が母の菩提を弔うために霊巌を祖として建立したとある。元禄、宝永の頃(一六八八—一七一一)には義山住持となり、ここで『翼賛』を完成したとされ、また明治八年(一八七五)には勧学本場が設けられ、さらに同二一年には輪島聞声により尼衆教場が創設された。


【資料】『華頂誌要』(浄全一九)


【執筆者:兼岩和広】