入山学道
提供: 新纂浄土宗大辞典
にっせんがくどう/入山学道
世俗を捨てて出家生活に入り、仏道を修学すること。仏伝に関係して多く見られる語。特に釈尊の八相成道(降兜率、托胎、降誕、出家、降魔、成道、転法輪、入滅)との関係で説かれる。『無量寿経』には、「老病死を見て、世の非常を悟り、国と財と位とを棄てて、山に入りて道を学す(入山学道)。服乗の白馬・宝冠・瓔珞、これを遣わして還さしむ。珍妙衣を捨てて、法服を著し、鬚髪を剃除す。樹下に端坐して、勤苦すること六年なり。行、所応に如う」(聖典一・二一四/浄全一・二)とある。ここでは法蔵菩薩が釈尊に倣い、出家苦行したことを「入山学道」とする。
【参照項目】➡八相成道
【執筆者:中御門敬教】