「浄入願心」の版間の差分
提供: 新纂浄土宗大辞典
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じょうにゅうがんしん/浄入願心
曇鸞『往生論註』下の章名の一つ。極楽浄土の国土・仏・菩薩の三種の荘厳が清浄であるのは、法蔵菩薩の四十八願の願心が清浄であったからであるという因果関係にあり、浄入願心とは三種の荘厳が四十八願の願心にすべて収まることを意図している。良忠『往生論註記』五には「浄入願心とは、〈浄〉とは三種の荘厳、即ち無漏の果浄なり。〈入願心〉とは四十八願即ち無漏の因浄なり。果浄は必ず因浄による。三種の荘厳は願心に酬入す。故に入となす」(浄全一・三三三上)とある。
【資料】『往生論註』下、『往生論註記』五、『往生註記見聞』九、『往生論註記見聞』五、『往生論註拾遺鈔』下
【執筆者:石川琢道】