伝法然述。浄土宗の教えについて述べたもの。『昭法全』の伝法然書篇所収。本文中に「我が朝の法然上人は…一枚起請文に書きおきたまいて候」(昭法全一一二五~六)と見えることから、後人の手が入っていることが理解される。全体の構成としては、短歌を交えつつ浄土宗の教えについて述べ、善導の解釈や四十八願、三心など多岐にわたる内容について言及している。
【所収】昭法全一一一九~二八
【執筆者:石田一裕】