「浄土宗史要」の版間の差分
提供: 新纂浄土宗大辞典
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じょうどしゅうしよう/浄土宗史要
岩崎敲玄著、望月信亨校閲。明治四三年(一九一〇)七月、第五教校校友会文書部刊。法然上人七〇〇年大遠忌を記念して出版。浄土宗最初の浄土宗通史として位置づけられるが、凡例には、本書が厳格な学術書ではなく「初門の学侶及び檀信徒」向けの書物であると記されている。内容は、インドや中国といった浄土宗以前の浄土教にはじまり、日本伝来、平安期を経て、浄土宗開宗に至る。その後は聖光・良忠・聖冏および江戸時代、明治維新以後の大勢までが記述されているほか、宗学の変遷や浄土教文学、美術にも触れられている。昭和五九年(一九八四)五月、国書刊行会より浄土宗学研究叢書宗史・宗論篇として再刊。
【執筆者:江島尚俊】