「五不可思議」の版間の差分
提供: 新纂浄土宗大辞典
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2018年3月30日 (金) 06:23時点における最新版
ごふかしぎ/五不可思議
五不思議とも。思慮がおよばないほどすぐれていることを五種類に分けて説いたもの。曇鸞『往生論註』(浄全一・六六九下)では①衆生多少不可思議(衆生に増減がないこと)、②業力不可思議(業力によって万物が生まれること)、③竜力不可思議(竜が一粒の水によって大雨を降らせること)、④禅定力不可思議(定力によって神通力をあらわすこと)、⑤仏法力不可思議(仏法によって悟りを得ること)を挙げ、この中では仏法力がもっとも不可思議とする。これは『大智度論』三〇(正蔵二五・二八三下)に挙げられる衆生多少・業果報・坐禅人力・諸竜力・諸仏力の五不可思議の説にもとづくものであろう。
【参照項目】➡不可思議
【執筆者:編集部】