「強訴」の版間の差分
提供: 新纂浄土宗大辞典
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2018年3月30日 (金) 06:23時点における最新版
ごうそ/強訴
集団で強硬に要求を訴えること。たとえば、僧侶が武装し、宗教的権威をかざして、朝廷や幕府に強硬に要求をつきつけることなどをいい、嗷訴とも書く。神人・衆徒それぞれが入洛して愁訴するのは九世紀頃に始まるが、衆徒が神人らを動員する入洛強訴は、一二世紀頃からのことである。代表的なものとして延暦寺が日吉社の神輿を奉じ、興福寺が春日神木を奉じる強訴があり、特に南都・北嶺の強訴と言われる。白河上皇を嘆かせた「比叡山の山法師」や、「山階道理」として史上に名高い。
【執筆者:舩田淳一】