「阿弥陀経已決」の版間の差分
提供: 新纂浄土宗大辞典
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2018年3月30日 (金) 06:17時点における最新版
あみだきょういけつ/阿弥陀経已決
一巻。『浄土已訣』ともいう。大慧撰。明・崇禎一五年(一六四二)に序文が弘証により題されている。禅浄一致の見地より『阿弥陀経』を注釈したもの。主に華厳や唯識の説を根拠として己心浄土説を展開する。極楽とは現世の極苦に対する表現であり、現世の苦楽を離れた状態を仮に極楽と名づけていると説く。また浄土は諸仏衆生本具のものであり、その荘厳は蔵識よりの流出であるとする。故に浄穢両土は当体不二であり、濁世即浄土であると説く。
【所収】続蔵二二
【執筆者:朝岡知宏】