「鷲見定信」の版間の差分
提供: 新纂浄土宗大辞典
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わしみじょうしん/鷲見定信
昭和二〇年(一九四五)二月一九日—平成二二年(二〇一〇)二月一九日。道蓮社誠誉一阿衍学。宗教学、仏教民俗学者。神奈川県平塚市・霊山寺、同茅ヶ崎市・梅雲寺住職を歴任。鷲見立信の長男として生をうける。昭和三八年(一九六三)大正大学文学部に入学し宗教学を専攻。同四七年に同大学大学院文学研究科を単位取得退学後、宗教学研究室の副手、助手、非常勤講師を経て、平成一三年(二〇〇一)同大学文学部教授となる。佛教大学、東京大学、早稲田大学、日本女子大学などでも教鞭をとる。他にも、梅雲保育園園長および理事長、学校法人淑徳学園理事も歴任し、研究面のみならず教育面においても多大な功績を残す。宗内においては、平成元年(一九八九)に浄土宗総合研究所研究員、同三年には同研究所主任研究員となり、特に浄土宗における海外開教、現代の葬祭、生命倫理問題などの研究や、「浄土宗二十一世紀劈頭宣言」の作成などに尽力したほか、国内開教委員会、宗勢調査委員会、出版企画委員会などの委員を務めた。主な共著に『浄土宗海外開教のあゆみ』(浄土宗開教振興協会、一九九〇)、『仏教再生への道すじ』(勉誠出版、二〇〇四)、『仏教と民俗の歳時記』(ノンブル社、二〇一三)、鷲見定信遺稿論文集刊行会編『仏教と民俗—鷲見定信遺稿論文集』(同、二〇一三)がある。世寿六五歳。
【執筆者:江島尚俊】