「円教」の版間の差分
提供: 新纂浄土宗大辞典
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2018年3月30日 (金) 06:20時点における最新版
えんぎょう/円教
完全で円満な究極の教え。釈尊の教説を内容的に分類したもののうち、もっとも重要な教えを指す。北魏の慧光が釈尊の教説を漸教・頓教・円教に分類し、『華厳経』を円教としたのが最初とされる。天台宗の智顗は蔵・通・別・円の四教に分類し、『法華経』が円教だけを説く唯一の経典とした。また、華厳宗の法蔵は小乗・始・終・頓・円の五教に分け、『華厳経』を円教とした。その他にも真言密教、唯識教学を円教に配するなど、宗派、学派によってその内容は異なる。
【執筆者:横田善教】