「衣裓」の版間の差分
提供: 新纂浄土宗大辞典
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えこく/衣裓
華を盛る器。華籠のことで、花筥ともいう。『阿弥陀経』に「各衣裓をもって、衆の妙華を盛れて、他方十万億の仏を供養す」(聖典一・三一六/正蔵一二・三四七上)とあるほか、『法華経』三(正蔵九・二三上)など多くの経典に同様の記述がある。智顗の『阿弥陀経義記』には「衣裓は是れ華を盛る器なり。形、函の如くにして一足有り。手に擎げ供養す」(正蔵三七・三〇六下)とある。智円述『仏説阿弥陀経疏』には「衣裓は古釈に云く、衣襟なり。真諦云く、外国の盛華器なり」(正蔵三七・三五四下)とあり、真諦も「盛華器」と理解していたことを伝えている。
【参照項目】➡華籠
【執筆者:大澤亮我】