「布薩戒講義」の版間の差分
提供: 新纂浄土宗大辞典
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2018年3月30日 (金) 06:32時点における最新版
ふさつかいこうぎ/布薩戒講義
二巻。大玄撰。宝暦三年(一七五三)成立。大玄が再三の要請に止むを得ず講義した草稿を基に再治を加えたもの。内容は、布薩戒を説くにあたり、まず大きく伝戒と問答解釈に分け、伝戒では、名義・戒法・体相用・伝来・規則の五項目について説示している。次いで問答解釈では、まず大意を述べ、次に問答で不審な点を説明する。本書で大玄は布薩戒が聖冏以降、感誉存貞以前の説であると認識した上で、その起こりは扶宗護法の志が厚き人によるものであろうとし、また、行体をいえば三心具足の称名念仏であるので容認できるものとして解説する。ただ、この布薩戒という名目に関して経論等に根拠のないことが難儀であるとしている。
【所収】続浄一三
【参照項目】➡布薩戒
【執筆者:髙津晴生】