「尾陽往生伝」の版間の差分
提供: 新纂浄土宗大辞典
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びようおうじょうでん/尾陽往生伝
大基撰。三巻。明治元年(一八六八)刊。尾張出身の僧俗を中心とした計六〇名の略伝と各々の往生の様相を記したもの。上巻には良忍以下一九名、中巻には宗心大居士以下一八名、下巻には最誉以下二一名が取り上げられている。さらに下巻の付録として真田幸村後室・同臣青木清右衛門の二名が集録されている。付録の二名以外はすべて尾張出身である。各々の往生人について、浄土門帰入の由来や称名念仏によって往生したことが記されている。中には『総系譜』や『随聞往生記』などの記事を参照しているものもあり、その場合は各伝記の後に出典が記されている。
【執筆者:長尾隆寛】